瓦屋根は通気口

Q、日本家屋の屋根はなぜ手間隙かけて瓦を一枚一枚重ねて作られているのでしょうか。

A、それは「屋根の全面に隙間を作って家全体の通気をさせるため」なのです。


注目!!

囲炉裏から出る煙が、すべて屋根から抜けています。
これが「縦の風/呼吸技法」。
世界広しと言えども、こんな家は他にありません


 降った雨はやがてまた空に返ります。家の中の余分な水分も空に返してあげなければなりません。
水蒸気は上に向かって昇って行きますから、その通り道は屋根しかありません。屋根を密閉すると水蒸気の抜け道がなくなり家中がジメジメしはじめ、それが原因で発生するカビやホコリに悩まされることになります。屋根板はもちろんのこと柱や床下までもが腐り始めます。上から下に降る雨を止め、下から上に昇って行く水蒸気を通す。それを可能にしたのが先人達の叡智の結晶である瓦だったです。

 「呼吸する家」と同じ構造を持っていたと推測される岡山県牛窓町にある本蓮寺は、約470年の間、風雪災害を乗り越え無修理無改築で保たれてきました。

 空気の流れがよく、室内にいるだけで心地よい「呼吸する家」は、健康と喜びに満ち溢れた生活を創造します。家自体の長命はもちろん、家具も衣類も長持ちさせてくれます。室内のホコリは老朽化する布団や畳や衣類のほか、家を構成する素材自体が発生源です。すべてを長持ちさせ老朽化を遅らせることのできる構造を持った「呼吸する家」なら、ホコリが従来の住宅の1/100。いつも部屋の中が綺麗なままです。空気がいつもさわやかですから空気清浄機、強制換気、除湿機、エアコンが必要ありません。


瓦屋根は通気孔
 現代において建築されているすべての住宅は瓦の下に雨漏りよけのルーフィング(杉皮やコーティングシート)を施工するため屋根からの通気は全くありません。これでは室内の湿気は溜まる一方です。現代の住宅の平均耐久年数が27年という異常に低い根本の原因は、実はここにあったのです。

 また、シックハウスになる誘引物質として新建材やボンドなどから発散される有害化学物質などがあげられていますが、たとえそのような素材を使った家を建てても、家全体が滞りなく通気していれば、乾燥されることによって有害科学物質の発散は食い止められますし、たとえ空気中に有害物質が発散されてもすぐに屋外に排出されるためシックハウスにはなりません。

 100%自然の素材で建てられた家でも通気していなければ多湿、老廃した空気、カビやダニの発生などにより、心身の不調やアトピーやゼンソクなどを引き起こす原因になります。家の通気性の有無「呼吸しているか、していないか」は住む人の生命にかかわることなのです。

「呼吸する家」の屋根裏
瓦の隙間から、木漏れ日が差し込んでいます! 隙間だらけなのに全く雨漏りしないのが不思議です。

これらはすべて住まいにとって最も大切な「呼吸する」ための高度な伝統技術。
釘や針金などを使わず、土だけの密着力で瓦をとめています。

 瓦屋根の家を建てても 縦の風工法を用いなければ、せっかくの瓦が意味を持ちません。
そしてこの『縦の風工法』を用いた瓦屋根を施工できる職人や葺き土は、全国どこを探しても、呼吸大学を他においては存在しません。この密着力を持った土を作る正統技術を見失ったために、すべての伝統技術が廃れてしまったのです。瓦は土の密着力だけで止めなければならない数々の理由があります。

トップページへ戻る   「呼吸する家」の原理  縦の風工法